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佐渡のトキ野生化支援

「トキの田んぼを守る会」
81年の結成以来、不耕起栽培と冬期湛水で環境にやさしい米づくりに取り組んでいます。栽培している「トキひかり」をメダカのがっこうなどに直販するほか、栽培技術の情報交換、都市部から来る消費者との交流などに積極的にあたっています。
image「トキの田んぼを守る会」の農家のみなさん
斉藤真一郎会長のインタビューを、是非読んでみてください!

2008年、トキ、ふたたび佐渡の大空を舞う!

平成20年9月25日、佐渡の空にふたたび10羽のトキが舞いました。メダカのがっこうがトキが野生復帰できるような生きもの環境を取り戻すために、佐渡の「トキの田んぼを守る会」の農家さんとかかわりはじめて7年。なんとも感動的なシーンでした。佐渡市では、現在、ふゆみず田んぼの団地化事業にも乗り出しています。

image(左)秋篠宮殿下ご夫妻も列席する中、多くの人に見守れて大空へと飛翔するトキ。(右)「トキの田んぼを守る会」の斉藤真一郎会長と和服姿の中村陽子メダカのがっこう理事長の姿も。

うっすら茜色がさした白い羽根が美しい、トキ。もともとは東アジア全体に棲息するさほど珍しくない鳥でしたが、いずれの国でも乱獲や開発によって、中国にわずかな群れがいるだけとなってしまいました。日本でも、昔は田のどじょうなどを食べていきていたのが、田んぼから生きものがいなくなってきたのと並行して、激減。平成15年、日本産最後のトキ「キン」が36歳で死亡したことで、昭和9年以来の特別天然記念物であり、ニッポニア・ニッポンという学名までもっていながら、日本のトキは絶滅してしまいました。

昭和30年代半ばより、日本最後の生息地である佐渡で、トキの保護運動がはじまり、昭和42年にはトキ保護センターができ、以来、トキの保護、飼育、繁殖の試みが行われてきてはいました。しかし、人工孵化はうまくいかず、平成に入ってから中国からトキを借りたり、贈呈されたりするようになり、平成11年にようやく、ヒナが誕生。

以来、自然繁殖を含め、多くのヒナが育ち、平成19年からは、保護センター生まれのトキたちを自然環境に返すことをめざして「野生復帰ステーション」の順化ケージでの訓練が始まりました。そして現在の飼育数、順化ケージでの次の放鳥をめざして訓練中の個体数については、佐渡トキ保護センターのサイトでご確認ください。

imageつがいケージ(左)から順化ケージへ(中)、そして放鳥へ、と徐々に準備を進めていく。生きものいっぱいの田んぼが増えれば、トキは佐渡が生きられる島になる!

そこで、メダカのがっこうでは、佐渡の農家に「トキのエサ場にもなるような環境を取り戻すために、耕さない冬・水・田んぼをつくりませんか?」と提案。以来、トキの野生化に役立つ田んぼをつくる農家でつくった「トキの田んぼを守る会」の支援をしています。現在、20名の農家が協力し合いながらがんばっています。順化ケージのすぐそばにも、「トキの田んぼを守る会」の冬・水・田んぼがあります。

経団連さん、ありがとう!
2005年度より、日本経団連自然保護基金(KNCF)が「佐渡におけるトキ野生化支援プロジェクト」を支援して下さっています。トキが冬・水・田んぼに舞い降りる日を夢見ている人は、たくさんいるのです!
佐渡に生きもの調査に訪れた経団連のみなさん

消費者との交流が生まれています

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4.5キロ入り 3,900円でお分けしています。お求めはNAP内メダカのがっこう活動支援室のサイトで!

トキが野生復帰できる田んぼで米づくりをする農家を応援してもらおうと、佐渡の耕さない田んぼでできたお米に「トキひかり」という名前をつけ、メダカのがっこうを通して買ってもらえるようにしました。単発でお米を買うのではなく、田んぼ組に入り、年間を通して農家を支える新潟や首都圏の消費者も増えてきています。日本海庄屋をはじめとする飲食チェーンを展開する(株)大庄グループでは11店舗で「トキひかり」を使っていただいています。安全でおいしいお米を食べることで、いのちいっぱいの田んぼ環境を守る農家が支えられ、トキがあたりまえに大空を舞う環境をよみがえらせることができるのです。

また、生きものが多い時期に、田の草取り応援も兼ねて、新潟や首都圏から田んぼを訪ねるツアーもします。農家の人たちも、お米を食べてくれる人との顔の見えるつながりを感じることができて、やりがいがあるようです。メダカのがっこうは、すべてのいのちのためになるものを選ぼうという意識をもった消費者=食べる人と、破壊された自然環境を再生するようなお米づくりをする農家=つくる人との間の「縁結び」をすることにあります。それが環境にとっても、つくる人にとっても、食べる人にとっても、最良の道だからです。メダカのがっこうでは、「田の草取りツアー」「メダカのがっこう交流会」などを通して、つくる人と食べる人とのつながりを「お米をつくる、買う」というだけでなく、お互いを知り、信頼し、助け合う関係にまで育てていきたいと考えています。

image毎年6~7月には、田んぼの生きもの調査を兼ねて、佐渡への「トキの田んぼの草取りツアー」にでかけます。農家のみなさんの指導を受けての草取りの後は、佐渡ならではの鬼太鼓を鑑賞しながら、農家のみなさんとの交流を楽しみました。

放鳥後の「トキの田んぼを守る会」の取組み

放鳥後、佐渡に留まらず、本州に渡るトキもでてきました。「トキの田んぼを守る会」の冬・水・田んぼでの目撃情報がないまま年を越した平成21年の1月、田んぼを守る会のメンバーとメダカのがっこうとが共同して「生きもののために、田んぼ環境をどう変えるか」を考える「佐渡からはじめよう研修会」を開きました。

70名が参加した会で次の3点に取り組むことが話し合われました。

(1)田んぼ内ビオトープをより充実させよう
(2)U字溝に橋を渡し、カエルが田と森を行き来できるようにしよう
(3)田の草対策に「秋代ふゆみずたんぼ」を研究しよう


そして、翌日には田んぼ内ビオトープとカエル橋づくり研修も行われました。

image(左)(中)田んぼ内ビオトープを田んぼのどこに、どんな形で設置したらいいか、知恵をしぼりました。(右)コンクリート3面張りのU字溝に蓋をするようにして木製のカエル橋を設置。

ひときわ注目を浴びたのが佐渡市農業振興課係長の渡邊竜吾さんが発表した、佐渡島に10町規模の大規模なふゆみず田んぼを、3カ所設置するというの「冬期湛水団地化事業」の報告でした。ついに行政も動き始めた!と感動もひとしおでした。ふゆみず田んぼの上にトキが舞い降りる日を夢見て、これからもがんばっていきたいと思います。みなさんもお米の購入や草取り・生きもの調査ツアーへの参加などを通して、応援してください!

パンフレット
佐渡の農家のがんばりとそれを消費者が応援しよう!というつながりに焦点をあてた「トキよ大空へ」の講演資料をオンラインショップにて お分けしています。

一度は佐渡に行ってみたい!という方、佐渡での田んぼイベントのスケジュールは、参加者募集ブログ にてご確認ください!