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田んぼの生きもの図鑑

二次的自然
田んぼには、原生生物から鳥類まで、多くの種の生きものが織りなす豊かな生態系があります。里山、雑木林、田んぼなど、人と自然との関わるところに生まれる自然を「二次的自然」と言います。

田んぼは私たちにとってなじみ深い、たくさんの生きものたちが棲んでいます。田んぼという、人間のつくった二次的自然環境に適応できた生きものが、棲みついているのですが、経済効率優先の現代社会では乾田化、農薬や化学肥料の使用、コンクリートでの水路や畦の整備などにより、そんな身近な生きものたちに絶滅の危機が訪れています。でも、メダカのがっこうで推奨している耕さない冬・水・田んぼでは、まだ多くの生きものたちに出会うことができます。「生きもの調査隊」のスーパー隊員の林鷹央と中村陽子が、耕さない冬・水・田んぼの生きものたちをご紹介します。

水の張ってある田んぼでは、冬でも氷の下で命が息づいています。イトミミズやユスリカの幼虫が土を耕し、ケンミジンコが泳いでいます。トンボのヤゴはそれらを食べて育ちます。
 
冬・水・田んぼには、たくさんのいのちが息づいているのですね。春の出番を静かに待っているのでしょう。田んぼはいのちを育む水辺、水を張ってある田んぼめがけて、4000キロ彼方のシベリアから、マガンやハクチョウも飛んできてくれますね。
 
生きもの調査隊スーパー隊員
林鷹央 参上!
小さい頃から虫が大好きで、メダカのがっこうでは「生きもの係」をし ています。生きもの調査にとっても便利と好評の「生きもの下敷き」も ぼくがつくりました。田んぼがにぎやかな時期には毎週、日本を全国を 飛び歩いています。

田んぼの生きもののことばっかり書いているブロsグ「林鷹央の生きもの図鑑」 もぜひ 見てくださいね。
デジカメ片手に、こんなこともできちゃいま す!
春になり氷が溶けると藻類が湧き、田んぼの水に溶存酸素が増えてきます。ミジンコが増え。ヤマカエルやニホンアカガエルが卵を産みに来ます。トビムシも沢山増えてきます。ビオトープを掘ってある田んぼだと、サンショウウオが卵を産みに来ることもあります。オタマジャクシが泳ぎ始める頃にはヤゴも少し大きくなっていて、水面ではアメンボの子どもたちが目につくようになります。
 
2月末にもてぎの棚田で、ヤマアカガエルのオスたちがメスに働きかける鳥のような声の大合唱を聞きました。そのあと田んぼにはヤマアカガエルの卵塊が何百も見つかりました。これから6月ごろまでは恋の季節が続きますね。いろいろなカエルの声を聞き分けられるようになると、楽しいですよ。
 
6月にはいると水生昆虫たちが現れるようになります。卵を背負ったコオイムシや、メダカが大好物のタイコウチ。ゲンゴロウの幼虫なども泳いでいます。成虫になったユスリカを食べにツバメが飛んできたりと一気ににぎやかになります。上陸したカエルを狙ってサギやヘビも来ます。
 
コオイムシはオスが卵を背負って子育てするって、おもしろいですね。キバラコモリグモやイサゴコモリグモなど、卵を背負って走り回っているクモたちもいて、感心します。水から飛び出したユスリカたちは、クモやカエル、ツバメの餌になったり、オタマジャクシもカエルの赤ちゃんも、水生昆虫の餌になったり、生と死の世界を目の当たりにするチャンスでもありますね。田んぼも、地球も、人の体もひとつの宇宙だなー。
 
稲の背丈が伸び、出穂する頃になるとクモが巣を張るようになります。イナゴやウンカなど、稲を食べる生きものも餌としています。カマキリもイナゴやトンボを狙って田んぼに現れます。
 
このクルマで全国に出かけます!
田んぼの生きもの調査隊はメダカマークのついた青いクルマで移動しています。陽子さんや林さんもきっと乗っています!見かけたら、気軽に声をかけてくださいね!
稲の実りと共に、田んぼの生きものたちの種類も多くなってきますね。昆虫やクモたちは、いよいよ子孫を残すために、オス、メス協力して、産卵し次の命を信じて未練なく死んでいきます。そんな彼らの生き方に応えるためにも、あまり耕さないで冬も水をはり、生きものたちに優しい田んぼ作りを広めたいですね。
 
稲刈り後に水を張っておいてあげると、トンボが卵を産みに来て、また来年も生きものいっぱいの田んぼが続いていきます。